放課後、渡り廊下を進んだところにある図書室

題名も内容も思い出せない、かつて読んだ物語。けれど確かにあの日、私は彼女に出会いました。

ヘヴンリープレイス


ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)
ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)
著者:濱野 京子
出版社:ポプラ社
カテゴリー:本


ヘヴンリープレイス



作・濱野 京子



絵・猫野 ぺすか
ポプラ社
ノベルズ・エクスプレス8
¥1200
2010年7月 初版発行


~あらすじ~
「すこしは期待があった。自分をリセットできるというか、そんな期待。」
あたらしい街に引っ越した和希(かずき)は、何かが変えられるような気がしていた。
中学受験、いい親を演じ切る両親、やめてしまったピアノ、友達をいじめてしまったこと、そしてずるいぼく。
天使みたいな少年・英太や不思議なおっさん・ローシとの出会いを通し、和希は自分の本当の気持ちに気付いていく。
思わず叫びだしたくなる衝動に駆られる思春期がここに詰まっています。



「図書委員の感想」
執筆者・6-2馬場陽斗
ヘヴンリープレイスはものすごく僕の好みの本です。
一行読んだ瞬間からすぐにこの本の世界に引き込まれました。
主人公の和希は僕とおんなじ6年生で、似たような悩みも抱えていてすごく共感できました。
和希の親は和希の気持ちを全然考えていなくて、そのくせ「お前のために言ってるんだぞ」とニコニコ嘘っぽい笑顔で笑いかけてきます。
こっちが本心に気付いてないとでも思ってんか!と怒鳴りたくなりました。
ネタバレになりますが、本の中で和希と両親がわだかまりをなくすようなシーンはありません。
そして、物語はこのまま続編を作ってもいいぐらいの終わり方をします。
作者の方は今後の展開を和希自身に委ねたかったのかもしれません。
けれど、僕としては続編を作ってもらいたいです。



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