放課後、渡り廊下を進んだところにある図書室

題名も内容も思い出せない、かつて読んだ物語。けれど確かにあの日、私は彼女に出会いました。

絶対城先輩の妖怪学講座

絶対城先輩の妖怪学講座 (メディアワークス文庫)
絶対城先輩の妖怪学講座 (メディアワークス文庫)
著者:峰守 ひろかず
出版社:アスキーメディアワークス
発売日:2013-04-25
カテゴリー:本


絶対城先輩の妖怪学講座
作・峰守ひろかず
イラスト・水口十
メディアワークス文庫
¥590
2013年4月25日 初版発行


ヘヴンリープレイス


ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)
ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)
著者:濱野 京子
出版社:ポプラ社
カテゴリー:本


ヘヴンリープレイス



作・濱野 京子



絵・猫野 ぺすか
ポプラ社
ノベルズ・エクスプレス8
¥1200
2010年7月 初版発行


~あらすじ~
「すこしは期待があった。自分をリセットできるというか、そんな期待。」
あたらしい街に引っ越した和希(かずき)は、何かが変えられるような気がしていた。
中学受験、いい親を演じ切る両親、やめてしまったピアノ、友達をいじめてしまったこと、そしてずるいぼく。
天使みたいな少年・英太や不思議なおっさん・ローシとの出会いを通し、和希は自分の本当の気持ちに気付いていく。
思わず叫びだしたくなる衝動に駆られる思春期がここに詰まっています。



「図書委員の感想」
執筆者・6-2馬場陽斗
ヘヴンリープレイスはものすごく僕の好みの本です。
一行読んだ瞬間からすぐにこの本の世界に引き込まれました。
主人公の和希は僕とおんなじ6年生で、似たような悩みも抱えていてすごく共感できました。
和希の親は和希の気持ちを全然考えていなくて、そのくせ「お前のために言ってるんだぞ」とニコニコ嘘っぽい笑顔で笑いかけてきます。
こっちが本心に気付いてないとでも思ってんか!と怒鳴りたくなりました。
ネタバレになりますが、本の中で和希と両親がわだかまりをなくすようなシーンはありません。
そして、物語はこのまま続編を作ってもいいぐらいの終わり方をします。
作者の方は今後の展開を和希自身に委ねたかったのかもしれません。
けれど、僕としては続編を作ってもらいたいです。



八月の子どもたち


八月の子どもたち (あさがく創作児童文学シリーズ)
八月の子どもたち (あさがく創作児童文学シリーズ)
著者:甲田天(こうだ・てん)
出版社:朝日学生新聞社
カテゴリー:本


八月の子供たち


作・甲田 天(こうだ てん)


絵・そが まい
朝日学生新聞社
あさがく創作児童文学シリーズ③
¥800
2011年7月31日 初版発行


~あらすじ~
周囲となじめない少年・翼。
6年生の夏休み、彼は昼下がりに幽霊の少年・一平と出会う。
一平は翼にたのみがあるという。
「この町に捜してほしい人が、いるんだ」

昭和33年8月の新潟を舞台に描かれる少年時代。
戻れない日々がそこにある。



「図書委員の感想」
執筆者・5-3さかもと
この物語は二人の少年のそれぞれの少年時代にスポットを当てています。
幽霊の少年・一平くんは過去の少年時代。
そして主人公である翼くんは、現在進行形の少年時代。
時代は違うものの、どこかリンクしている二人の状況。
一平くんとのふれあいで、少しずつ変わっていく翼くんが眩しいです。
友達とはなんなのかを考えさせてくれる物語でした。
苦手な友達に対して、「こいつは○○○な奴だから」と決めつけていませんか?
もしかしたら自分の勝手な思い込みかもしれません。
わたしもそういうところがあるので肝に銘じておかなければ。